<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 長恨歌>
<Format: 樂府詩>
<Year: 2011>
<BookName: 白楽天詩選（上）>
<Translator: 川合康三>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 長恨歌（ちょうごんか）>
<BookPage: 51>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
漢皇重色思傾國，
御宇多年求不得。
楊家有女初長成，
養在深閨人未識。
天生麗質難自棄，
一朝選在君王側。
回眸一笑百媚生，
六宮粉黛無顏色。
春寒賜浴華清池，
溫泉水滑洗凝脂。
侍兒扶起嬌無力，
始是新承恩澤時。
雲鬢花顏金步搖，
芙蓉帳暖度春宵。
春宵苦短日高起，
從此君王不早朝。
承歡侍宴無閑暇，
春從春遊夜專夜。
後宮佳麗三千人，
三千寵愛在一身。
金屋妝成嬌侍夜，
玉樓宴罷醉和春。
姊妹弟兄皆列土，
可憐光彩生門戶。
遂令天下父母心，
不重生男重生女。
驪宮高處入青雲，
仙樂風飄處處聞。
緩歌慢舞凝絲竹，
盡日君王看不足。
漁陽鞞鼓動地來，
驚破霓裳羽衣曲。
九重城闕煙塵生，
千乘萬騎西南行。
翠華搖搖行復止，
西出都門百餘里。
六軍不發無奈何，
宛轉蛾眉馬前死。
花鈿委地無人收，
翠翹金雀玉搔頭。
君王掩面救不得，
回看血淚相和流。
黃埃散漫風蕭索，
雲棧縈紆登劒閣。
峨嵋山下少人行，
旌旗無光日色薄。
蜀江水碧蜀山青，
聖主朝朝暮暮情。
行宮見月傷心色，
夜雨聞鈴腸斷聲。
天旋日轉迴龍馭，
到此躊躇不能去。
馬嵬坡下泥土中，
不見玉顏空死處。
君臣相顧盡霑衣，
東望都門信馬歸。
歸來池苑皆依舊，
太液芙蓉未央柳。
芙蓉如面柳如眉，
對此如何不淚垂？春風桃李花開夜，
秋雨梧桐葉落時。
西宮南苑多秋草，
宮葉滿階紅不埽。
棃園弟子白髮新，
椒房阿監青娥老。
夕殿螢飛思悄然，
孤燈挑盡未成眠。
遲遲鐘鼓初長夜，
耿耿星河欲曙天。
鴛鴦瓦冷霜華重，
翡翠衾寒誰與共。
悠悠生死別經年，
魂魄不曾來入夢。
臨邛道士鴻都客，
能以精誠致魂魄。
爲感君王展轉思，
遂教方士殷勤覓。
排空馭氣奔如電，
升天入地求之徧。
上窮碧落下黃泉，
兩處茫茫皆不見。
忽聞海上有仙山，
山在虛無縹緲間。
樓閣玲瓏五雲起，
其中綽約多仙子。
中有一人字太真，
雪膚花貌參差是。
金闕西廂叩玉扃，
轉教小玉報雙成。
聞道漢家天子使，
九華帳裏夢魂驚。
攬衣推枕起裴回，
珠箔銀屏邐迤開。
雲鬢半偏新睡覺，
花冠不整下堂來。
風吹仙袂飄颻舉，
猶似霓裳羽衣舞。
玉容寂莫淚闌干，
棃花一枝春帶雨。
含情凝睇謝君王，
一別音容兩渺茫。
昭陽殿裏恩愛絕，
蓬萊宮中日月長。
回頭下望人寰處，
不見長安見塵霧。
唯將舊物表深情，
鈿合金釵寄將去。
釵留一股合一扇，
釵擘黃金合分鈿。
但教心似金鈿堅，
天上人間會相見。
臨別殷勤重寄詞，
詞中有誓兩心知。
七月七日長生殿，
夜半無人私語時。
在天願作比翼鳥，
在地願爲連理枝。
天長地久有時盡，
此恨緜緜無絕期。
<End Poem>
<Translation>
漢の帝は女色を尊び、国を傾けるほどの美女を得たいと念じていたが、長年のご統 にも求める人は得られなかった。
楊氏の家にむすめがいて、その子は大人になったばかり。深窓に育てられてまだ誰も知らない。 
だが生まれもっての美貌がそのまま埋もれることはなく、或る日突然、選ばれて天子のお側に待る身となった。
くるっと振り向いてにっこり笑えば匂い立つその艶やかさ、華やかに装う後宮の美女もみな色あせてしまう。
春まだ浅い日、華清池での湯浴みを賜わった。温泉の水はなめらかで、つややかな白い肌にふりそそぐ。
お側のものが支え起こすが、なまめかしくしな垂れる。これがはじめて帝の愛を受け入れた時だった。
雲のごとく結い上げた髪、花のかんばせ、一足ごとに揺らめく金のかんざし。芙蓉を縫い取ったとばりは暖かく、その中で春の夜が過ぎていく。 
だが春の夜は短すぎて、起き出す頃には日はとうに高く、
これより後、天子は早朝の政務にお顔を見せなくなった。
帝のお相手に宴席のお務めと貴妃はいつも忙しい。春には春の行楽に付き従い、夜には枕を独り占め。
後宮に居並ぶ三千の麗人、その三千人分の寵愛がいまやただ一人に注がれる。
黄金のやかたでは粧いをこらし、あでやかに夜のおとぎ。玉のうてなの宴が尽きれば、春と溶け合う酔い心地。
姉妹兄弟みなご領地を賜り、なんとも目の眩むご一門の輝かしい栄華。 
かくして世の親たちは、男子の誕生を寿がず、女子の誕生を心待ちにするようになった。
驪山高くそびえる離宮は青雲に届き、仙界の楽の音が風に舞いながらあちこちに漂う。
ゆるやかな歌、のびやかな舞い、思いを籠める糸竹の音。ひねもす帝は倦むことなく愛でられた。
そこへ突如、漁陽の軍楽が大地をどよもし襲いかかり、みやびな霓裳羽衣の曲を蹴散らした。
九重の宮居には火がのぼり塵が巻き、千の馬車、万の騎兵に囲まれた一行は、西南の蜀を指して落ち延びる。
翡翠の羽をかさした旗はゆらゆらと進んでは立ち止まり、都の城門から西へようやく百里あまり進んだ。
だが近衛兵は歩みを止め、なんとしても動こうとしない。かくしてたおやかな蛾眉の人はあえなく馬前で命を落としたのだった。
花のかんざしは地にうち捨てられ拾う人とてなく、続いて散らばる翡翠の髪飾り、金雀のかんさし、玉のかんざし。
君王は玉顔を覆うばかりで助けることもかなわず、振り返るお顔に流れる血の涙。
黄色い砂埃が立ちこめ、風はわびしく吹きすさぶ。雲へも届くかけはしを巡り巡って剣閣山に登り行く。
峨嵋山のふもとは道行く人影もまばらで、天子の御旗は光を失い、陽光も色褪せる。
蜀の川の水はみどり、蜀の山は青い。朝な夕なに思慕やまぬ天子の心。
行宮で眺める月にともに見た月が思い出され胸を傷め、雨の夜に響く鈴の音に貴妃の訪れを偲び断腸の声をあげる。
天は巡り日は移り、龍駕は都へ引き返す。この地へさしかかると後ろ髪を引かち去りかねる。
馬嵬坡のもと、その泥土の中。在りし日の玉のかんばせは今はなく、むなしく命を散らしたこの場所がのこる。
主従は顔を見合わせことごとく涙にくれる。はるか東に都門を望み、馬の歩をせて帰って行った。 帰り着けば、御池も御苑もみなかつてのまま、太液池の蓮の花も、松央宮の柳も。
蓮の花は亡き人の面影を映し、柳は亡き人の眉そのまま。
これを見るにつけてもとど めあえぬ涙。
春の風に桃李の花が開く夜も、秋の雨に梧桐が葉を落とす時も。
西の御殿、南の御苑には秋草ばかりが生い茂る。きざはしに散り敷いた紅葉は掃き清められることもない。
梨園の楽生に新しく加わったのは白髪だけ、妃の部屋を取り仕切る女官の青々と描く眉にも老いがかすめる。
日の暮れた宮殿に飛び交う蛍に心は沈み、わびしい灯火をかき立てかき立て、灯りが尽きても眠りは遠い。
鐘太鼓が告げる時も遅々とした、長くなりそめた秋の夜。白々と冴え渡る天の河、夜明けを迎える空。
おしどり模様の瓦は冷え冷えとして、霜の花は重たく敷く。翡翠を縫い取りしたしとねには共にくるまる人もない。
生死はるかに隔てられはや幾星霜、貴妃のたましいは一度たりとも夢に現れてくれない。
都で評判の臨中の道士、この者は精神を凝集して死者のたましいを呼び寄せることができた。
貴妃を慕って眠れぬ夜を重ねる帝のために、かの道士を召して入念に捜させることになった。
空を切り裂き大気に乗って稲妻のごとく駆け巡り、天に昇り地に潜り、くまなく搜し求めた。
上は蒼空の彼方、下は黄泉の国まで窮めたが、どちらもあてどなく拡がるばかりで、貴妃の姿は見えない。
ふと耳にしたのは、海上にある仙山のこと。その山は茫漠たる虚空のあたりにあるという。
玉と輝く楼閣、沸き立つ五色の雲、なかにはあまたのたおやかな仙女たち。
そのなかに一人の仙女がいて、名は太真。雪の肌に花の面差し、まさしくこれこそあのお方。
黄金の門、西の部屋、その玉の扉を叩き、出てきた小玉から双成へと取り次がせる。
漢帝の使者のお越しと聞いて、花散りばめたとばりのなかで夢からはっと覚めた。
衣を手に取り枕を押しやり、起き上がっても立ちもとおる。真珠のすだれ、銀の屏風がするすると開いてゆく。
雲なす髪を半ば乱し、今しも目覚めたばかりの姿が、花冠も整えずに堂から降りてくる。
風は仙女のたもとをひらひらと舞いあげ、それは霓裳羽衣の舞さ 
ながら。
玉のかんばせも寂しげに、涙がしとどこぼれ落ちる姿は、春雨にけぶる一枝の梨の花。
思いをこめて道士を見つめ、帝への感謝のの言葉を述べる。
 「ひとたびお別れしてから、お声もお姿も遠くかすんでしまいました。
昭陽殿で賜った恩愛は断ち切られ、蓬萊宮で過ごす月日も久しくなりました。振り返って人の世を眺め下ろしても、長安が見えることはなく、目に入りますのは塵や霧ばかりでございます。
ただ懐かしい品々でお慕わしい思いを表しとう存じます。螺鈿の小箱に黄金のかんざし、これをお持ちになってくださいませ。
二股のかんざしは一本を手元に留め、小箱は二つに分け、かんざしの黄金と箱の螺鈿を割いて二つに分けましょう。
二人の思いを黄金のように、螺鈿のように堅く保つことができれば、天上であれ人の世であれ、必ずまみえる日があるでしょう」。
別れに際して心を込めてさら言葉を託した。その言葉のなかの一つの誓い、それは二人しか知らぬもの。
七月七日、長生殿、人もいない夜半の時のささめごと。
 「天にあっては比翼の鳥になりましょう、地にあっては連理の枝になりましょう」 
悠久の天、恒久の地、それすらもいつか果てる時が来る。しかしこの悲しみだけは連綿と続き、絶える時はないだろう。
<End Translation>
<Formatted Translation>
漢の帝は女色を尊び、国を傾けるほどの美女を得たいと念じていたが、
長年のご統 にも求める人は得られなかった。
楊氏の家にむすめがいて、その子は大人になったばかり。
深窓に育てられてまだ誰も知らない。 
だが生まれもっての美貌がそのまま埋もれることはなく、
或る日突然、選ばれて天子のお側に待る身となった。
くるっと振り向いてにっこり笑えば匂い立つその艶やかさ、
華やかに装う後宮の美女もみな色あせてしまう。
春まだ浅い日、華清池での湯浴みを賜わった。
温泉の水はなめらかで、つややかな白い肌にふりそそぐ。
お側のものが支え起こすが、なまめかしくしな垂れる。
これがはじめて帝の愛を受け入れた時だった。
雲のごとく結い上げた髪、花のかんばせ、一足ごとに揺らめく金のかんざし。
芙蓉を縫い取ったとばりは暖かく、その中で春の夜が過ぎていく。 
だが春の夜は短すぎて、起き出す頃には日はとうに高く、
これより後、天子は早朝の政務にお顔を見せなくなった。
帝のお相手に宴席のお務めと貴妃はいつも忙しい。
春には春の行楽に付き従い、夜には枕を独り占め。
後宮に居並ぶ三千の麗人、
その三千人分の寵愛がいまやただ一人に注がれる。
黄金のやかたでは粧いをこらし、あでやかに夜のおとぎ。
玉のうてなの宴が尽きれば、春と溶け合う酔い心地。
姉妹兄弟みなご領地を賜り、
なんとも目の眩むご一門の輝かしい栄華。 
かくして世の親たちは、
男子の誕生を寿がず、女子の誕生を心待ちにするようになった。
驪山高くそびえる離宮は青雲に届き、
仙界の楽の音が風に舞いながらあちこちに漂う。
ゆるやかな歌、のびやかな舞い、思いを籠める糸竹の音。
ひねもす帝は倦むことなく愛でられた。
そこへ突如、漁陽の軍楽が大地をどよもし襲いかかり、
みやびな霓裳羽衣の曲を蹴散らした。
九重の宮居には火がのぼり塵が巻き、
千の馬車、万の騎兵に囲まれた一行は、西南の蜀を指して落ち延びる。
翡翠の羽をかさした旗はゆらゆらと進んでは立ち止まり、
都の城門から西へようやく百里あまり進んだ。
だが近衛兵は歩みを止め、なんとしても動こうとしない。
かくしてたおやかな蛾眉の人はあえなく馬前で命を落としたのだった。
花のかんざしは地にうち捨てられ拾う人とてなく、
続いて散らばる翡翠の髪飾り、金雀のかんさし、玉のかんざし。
君王は玉顔を覆うばかりで助けることもかなわず、
振り返るお顔に流れる血の涙。
黄色い砂埃が立ちこめ、風はわびしく吹きすさぶ。
雲へも届くかけはしを巡り巡って剣閣山に登り行く。
峨嵋山のふもとは道行く人影もまばらで、
天子の御旗は光を失い、陽光も色褪せる。
蜀の川の水はみどり、蜀の山は青い。
朝な夕なに思慕やまぬ天子の心。
行宮で眺める月にともに見た月が思い出され胸を傷め、
雨の夜に響く鈴の音に貴妃の訪れを偲び断腸の声をあげる。
天は巡り日は移り、龍駕は都へ引き返す。
この地へさしかかると後ろ髪を引かち去りかねる。
馬嵬坡のもと、その泥土の中。
在りし日の玉のかんばせは今はなく、むなしく命を散らしたこの場所がのこる。
主従は顔を見合わせことごとく涙にくれる。
はるか東に都門を望み、馬の歩をせて帰って行った。 
帰り着けば、御池も御苑もみなかつてのまま、
太液池の蓮の花も、松央宮の柳も。
蓮の花は亡き人の面影を映し、柳は亡き人の眉そのまま。
これを見るにつけてもとど めあえぬ涙。
春の風に桃李の花が開く夜も、
秋の雨に梧桐が葉を落とす時も。
西の御殿、南の御苑には秋草ばかりが生い茂る。
きざはしに散り敷いた紅葉は掃き清められることもない。
梨園の楽生に新しく加わったのは白髪だけ、
妃の部屋を取り仕切る女官の青々と描く眉にも老いがかすめる。日の暮れた宮殿に飛び交う蛍に心は沈み、
わびしい灯火をかき立てかき立て、灯りが尽きても眠りは遠い。
鐘太鼓が告げる時も遅々とした、長くなりそめた秋の夜。
白々と冴え渡る天の河、夜明けを迎える空。
おしどり模様の瓦は冷え冷えとして、霜の花は重たく敷く。
翡翠を縫い取りしたしとねには共にくるまる人もない。
生死はるかに隔てられはや幾星霜、
貴妃のたましいは一度たりとも夢に現れてくれない。
都で評判の臨中の道士、
この者は精神を凝集して死者のたましいを呼び寄せることができた。
貴妃を慕って眠れぬ夜を重ねる帝のために、
かの道士を召して入念に捜させることになった。
空を切り裂き大気に乗って稲妻のごとく駆け巡り、
天に昇り地に潜り、くまなく搜し求めた。
上は蒼空の彼方、下は黄泉の国まで窮めたが、
どちらもあてどなく拡がるばかりで、貴妃の姿は見えない。
ふと耳にしたのは、海上にある仙山のこと。
その山は茫漠たる虚空のあたりにあるという。
玉と輝く楼閣、沸き立つ五色の雲、
なかにはあまたのたおやかな仙女たち。
そのなかに一人の仙女がいて、名は太真。
雪の肌に花の面差し、まさしくこれこそあのお方。
黄金の門、西の部屋、その玉の扉を叩き、
出てきた小玉から双成へと取り次がせる。
漢帝の使者のお越しと聞いて、
花散りばめたとばりのなかで夢からはっと覚めた。衣を手に取り枕を押しやり、起き上がっても立ちもとおる。真珠のすだれ、銀の屏風がするすると開いてゆく。
雲なす髪を半ば乱し、今しも目覚めたばかりの姿が、
花冠も整えずに堂から降りてくる。
風は仙女のたもとをひらひらと舞いあげ、
それは霓裳羽衣の舞さながら。
玉のかんばせも寂しげに、涙がしとどこぼれ落ちる姿は、
春雨にけぶる一枝の梨の花。
思いをこめて道士を見つめ、帝への感謝のの言葉を述べる。
 「ひとたびお別れしてから、お声もお姿も遠くかすんでしまいました。
昭陽殿で賜った恩愛は断ち切られ、
蓬萊宮で過ごす月日も久しくなりました。
振り返って人の世を眺め下ろしても、
長安が見えることはなく、目に入りますのは塵や霧ばかりでございます。
ただ懐かしい品々でお慕わしい思いを表しとう存じます。
螺鈿の小箱に黄金のかんざし、これをお持ちになってくださいませ。
二股のかんざしは一本を手元に留め、小箱は二つに分け、
かんざしの黄金と箱の螺鈿を割いて二つに分けましょう。
二人の思いを黄金のように、螺鈿のように堅く保つことができれば、
天上であれ人の世であれ、必ずまみえる日があるでしょう」。
別れに際して心を込めてさら言葉を託した。
その言葉のなかの一つの誓い、それは二人しか知らぬもの。
七月七日、長生殿、
人もいない夜半の時のささめごと。
 「天にあっては比翼の鳥になりましょう、
地にあっては連理の枝になりましょう」 
悠久の天、恒久の地、それすらもいつか果てる時が来る。
しかしこの悲しみだけは連綿と続き、絶える時はないだろう。
<End Formatted Translation>